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中野のシェアハウス Shared house in Nakano

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dining
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room
room
広報用図面3.JPG
広報用図面2.JPG

​密集地に余白の場をつくる

都市において自然を感じられる場所をつくることはとても効果的だと思います。
収益を得ることが第1の建物である場合でもそういった自然を感じられる余白を丁寧につくってあげておくことが、長い目で見た建物の価値につながっていきます。

今プロジェクトは11戸のシェアハウス+テナント1戸の新築計画で、
法的な条件で建物のかたちが決まってしまうような余裕が少ない内容でしたが、
敷地が線路に隣接していることと、周辺が住宅地域で2階建てが大半であることから、
3階建の上に屋上を設けると、とても開放的で、密集地でも自然を存分に感じ取れる場所になると思われました。


道路から1.75m程下がった地盤面をさらに0.6m程掘りこんで高さを確保し、
3階の建物と屋上の囲いを合わせたボリュームを高さ10mの範囲に納め、日影規制を回避しています。
シェアハウスというプログラム上、共用部と個室を移動する事が多くなるが、
下階の個室と上階の共用部の日常的な上下移動の心理的な負担を減らすため、
東半分と西半分で半階ずつずらしたスキップフロアが採用されています。
中央に設けたスキップフロアの階段室の通風換気を兼ねた扉を出ると、
らせん階段で誰でも屋上に出ることができるようになっています。

​屋上は、住人のパーティーや夜風にあたれる休憩所、夏場の日光浴テラスなどにも活用され、
​生活をする住人にとっての余白の場となっています。
 

 

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