top of page

Room N

ディンクス
200101ikebukuroPJ_200104_0022.jpg
ルーム西池袋2枚の壁の間を見る
200101ikebukuroPJ_200104_0020.jpg
DSC_0087.jpg
ルーム西池袋作業台を伸ばしたキッチンをみる
図面既存.JPG
図面改修後.JPG

2枚の円弧壁で居場所を仕立てる

都内の分譲マンション一室のリノベーション。

相続で一室を受け継いぐ事となったクライアントは、まずは賃貸に出し、いずれ自らが住まわれたいとの事でした。立地は主要ターミナル駅徒歩6分の商業地域で、同マンションはテナントやオフィスと住居が混在している状況から、店舗として賃貸することも視野に入れながら検討を進めました。

 

改修前の現地を確認すると、まだ問題なさそうな所は多いものの、玄関ホールに光が届かない状況は問題だと感じ、それに加えて住宅っぽいインテリアを改善しようと試みました。

 

そこでまず、光が届いていなかったキッチンと玄関ホールの壁を撤去し、新しく2枚の円弧壁を挿入しました。

この2枚の円弧壁には3つの役割があり、

まず、暗かった玄関に外からの光と風をもたらすと同時に視線を奥へ誘導する演出をする事、

次に、ひょうたんのように中央がくびれた2つの領域として別々に使えながら、2つ分の気積の広がりがある空間をかたちづくる事、

そして、統一した仕上げの質感と彫塑的な形状で室内に商業空間としての品格を担保する事

 でした。

室内は以前に比べてワンルーム的な広がりが生まれ、凛とした雰囲気を獲得する事ができ、予約制の女性用専門サロンとして貸し出しされるに至っています。

用途       :テナント・住宅
延床面積 :63.95㎡
階数       :4階部分
構造規模 :RC11階建(138戸)
築年数  :築35年(1985年)
​竣工   :2019年12月

Use: Rent space,Private house
Total floor area:
63.95㎡
Number of floors: 3rd floor
Structure :RC

Top                                           Previous                                                         Next                                             Home                 

bottom of page